有り触れた日常2007
〜A-BEAT Cシリーズ VOL.15〜


「今年は何の要望もなかったな」
DAVEは不意にそう呟いた。――某日、A-BEAT C、スタジオにて。
「? 要望? 何のだ?」
ちょっとした資料に目を通していたL.RAIMONDIが、軽く反応する。
「SEB180のDVDさ。ここ数年はインタビューだったりライヴ映像だったり、そういうので
何かしらで関わってただろう? でも今年はパラパラの映像だけだ」
「ああ、そういうことか。まあそういう年もあるさ」
「今年は前もって色々計画していたんだが……来年に回すか」
そのDAVEの一言に、RAIMONDIの手が止まる。
「何だ、どんなのを計画してたんだ?」
少なからず、興味が沸いてしまったのだ。
「一番の候補が、『クイズ、トイレットペーパーでGO!』」
「何それ!? 何企画だよ!? 全然ボーナスDVDの内容じゃないぞ!?」
RAIMONDI個人としてはそういう話抜きに一体どんなクイズなんだが興味が沸いたが
それを聞いてしまうと何かオッケーを出してしまうようだったので聞くのを止めておいた。――が、
「ちなみに18禁だ」
「18禁の企画をボーナスDVDに入れるんじゃない!!」
というかそのクイズの何処が18禁なんだよ、とRAIMONDIは心の中でツッコミをいれておいた。
「そうか、君がそこまで言うなら止めておくか。――お、DJ!」
と、DAVEはそこで近くを通りかかった1人の男を呼び止めた。
「DJ? DJって、誰――」
そう疑問を口にしながらRAIMONDIもそちらを振り向くと――
「――もしかして、そのDJって、僕のことか?」
そこには、レーベル所属のT.MARINが疑問顔とも呆れ顔とも取れる表情で立っていた。
「ああ。君はMEGA NRG MANの活動がGO GO'S MUSIC中心になって、こちらではDJ ZORROのみ、
のような形になりつつあるだろう? だからさ」
「いやだからさ、って。今までずっと名前だったじゃないか」
「その、あれだ。――「トーマス」って呼び辛くてな」
「何処が!? っていうか今更!? 何年間一緒に仕事してきてるんだよ!?」
ちなみに、MARINのA-BEAT Cデビューは1992年である。
「GO GO'S MUSICはどんな感じだ?――あ、誤解しないで欲しい。特に深い意味はないんだ。
ただ僕はあっちのことはあまり情報は入ってこないからさ」
「どんな感じ、って言われてもな……SANDROもDOMINOも昔から知ってるしな。特に新しいというか
違和感というか、そういうのは感じないが」
「あの2人は、ちゃんと朝昼晩しっかり三食食べているか? 部屋の掃除はしてるだろうか」
「何の心配だよ!? っていうか僕はそんなことは知らない!!」
「――DAVE、そんなことが確認したくてトーマスを呼び止めたのか?」
RAIMONDIの指摘にDAVEがおお、という表情に変わる。
「そうだ、そんなどうでもいい話を確認したかったんじゃないんだ」
「どうでもいい言うなよ!?」
自分で話始めておいて、酷い話である。
「トーマス、これを持ってくれ」
「持ってくれ、って……トイレットペーパー?」
「――おいDAVE、まさか」
RAIMONDIは嫌な予感がした。まさか本当に――
「クイズ、トイレットペーパーでGO! 〜全年齢対応版〜」
いきなり始まってしまった。――全年齢対応版に変えている辺り、相変わらず芸が細かい。
「では問題です。以下のG.PASQUINIがメインヴォーカルを務めている楽曲の
EXTENDED MIXの尺が長いものから順番に並び替えなさい。
1、FLY 2、RED CORE 3、NOTHING CHANGED 4、MUSIC FOR THE PEOPLE 5、SUN CITY」
クイズ内容は非常にまともだった。それに釣られてしまったらしく、MARINも真剣に考え出していた。
――が、RAIMONDIとしては、気になる点が1つ。
「なあDAVE……結局トイレットペーパー、何に使うんだ、このクイズ」
「トイレットペーパー? ああ、鼻でもかめばいいんじゃないか?」
「おおいぃぃぃぃぃ!! 何そのおざなりな返答!? 何の意味もないじゃないかよ!?」
「ちなみに18禁になると、ちゃんと拭くシーンがだな」
「そんな企画いるかあぁぁぁぁ!!」

-------------(フィクションです)-----------

2006年、DAVEとSANDROさんとALBERTさんの3人でSEB170コントを書いたので
2007もDAVEで書いてみました。もっともルイージさん、トーマスさんに入れ替わってますが(笑)。
何気にトーマスさんは今まで過去回想コントしかなかったので現在という意味では初。

――にしても、本当にどうでもいいネタだ。
結構好きなんですけどね(爆)。スイマセン。


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