ウチのKIKI知りませんか?
〜A-BEAT Cシリーズ VOL.24〜


「――ふーむ」
おそらく無意識であっただろう、ぽつりとそんなため息混じりの声が漏れる。
――某日、イタリア、A-BEAT Cのスタジオにて。
「どうした? 何か探し物か?」
L.RAIMONDIはそうDAVEに尋ねた。――DAVEは、ため息混じりの声を出しながら
戸棚だったり引き出しだったりテーブルの下だったりと、何かを探している様子だったのだ。
「ああ、探し物だ。――KIKIを探しているんだが、見つからなくてな」
「おおおいいいぃぃぃぃ!! その辺の引き出し開けて見つかるわけないだろうが!!
KIKIは何処の小人だよ!?」
KIKIことK.J.WAINWRIGHTの消息は、A-BEAT C側では現在掴めない状態だったのだ。
「いやでも、バラバラにして入っているという可能性が」
「グロテスクな方向性で考えるなよ!?」
ある程度ツッコミを入れると、DAVEも諦めたらしくソファに一度座り込む。
「でも惜しいことをしたな。まさか突然連絡が取れなくなるとは思わなかった」
「まあ……な。EUROBEATの業界じゃそこそこあることだけど」
「DOMINOなんかよりか余程重要だったぞ」
「――その台詞が何処まで本気かは聞かないでおく」
RAIMONDIははぁ、とため息をついた。本人が別レーベルを作って以来最早言いたい放題なのである。
「新聞に広告でも載せるか。連絡下さいって」
「どうだろうな。やっても見つからない気が僕はする」
「それならこういうのはどうだ?――『一週間以内に戻ってこなければDOMINOを殺すぞ!』」
「いや別にDOMINOはKIKIの親類でも何でもないだろうが。それこそ無意味だぞ」
「LUIGI、何を言ってる、無意味じゃない。――これで戻ってこなかったら遠慮なくDOMINOをグサッ、と」
「待ていいいぃぃぃぃ!! 目的入れ替わってるよ!! KIKIを探したいんだろうが!!」
「とりあえずバラバラにしておけば見つかり難いと思うんだ」
「話を聞け!!」
いつか本当にやってしまうんじゃないか、と少々不安になってしまうRAIMONDIだった。
「でも、LUIGIはいいのか?」
「いいのか、って何がだ?」
特に思い当たる節がないので、RAIMONDIはそう尋ね返してみた。
「ほら、君のお兄さんのことだ。探してるんじゃないのか、君もお兄さんを」
「? 何の話だ?」
「あの赤い帽子にヒゲのオッサン、君の双子のお兄さんなんだろう?」
赤い帽子のヒゲのオッサン、双子――
「そんなわけあるかあああ!! 世界中のルイージさんの兄が全部スーパーマリオなのかよ!?」

------------(フィクションです)------------

元ネタは当時の俺様ちゃんさんのBlogを参照。
あまり長く引っ張れそうになかったのであえて短めで終わりにしてみました。
振り返ってみれば昔はこの程度の長さの作品も結構書いてたんですね。

実際のところ、KARENさんは惜しいなあ、と思う矢八郎君ではあります(苦笑)。


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