HEAVEN -復活-
〜A-BEAT Cシリーズ VOL.26〜
「中々好評らしいじゃないか、DJ
NRGの復活は」
L.RAIMONDIはそうDAVEに切り出した。――某日、イタリア、
A-BEAT
Cのスタジオにて。
「ファンにも結構好評らしいぞ」
「そうか。――喜んでもらえると一安心だな」
SUPER EUROBEAT
VOL.188にて、過去「KAMIKAZE」「GO GO」などの楽曲で
人気を誇っていた"DJ
NRG"を十年以上ぶりに復活させたのである。
「やはり、ヴォーカルも同じにしてよかった。これで違うヴォーカルだったら
ファンも興ざめしてしまうだろうしな」
DAVEの表情も、どこか安心したような、満足気な、そんな雰囲気だった。
「新しい名義もいいかもしれないが、やはり過去、人気だった人の復活を
待ち望んでいる人は結構いるものさ」
「前からそれは言っていたな、DAVEは」
現に、A.GORDON、ACE
WARRIOR、MATT LAND等、近年のA-BEAT
Cには
以前活躍していた人間の復活が目立っていた。
「第一、新しい名義にも限界があるだろう。似たような名前の名義も増えてくるしな。
僕が以前から引っかかって仕方が無いのが"MEGAN"だ。あれはどう考えても
MEGA
NRG MANを意識してるだろう」
「いや考え過ぎだろ……」
ちなみにだが、SINCLAIRE
STYLEの名義、アーティストである。
「しかし、あの名義を考えたのはブラットだろう? こっそりMEGA NRG
MANを
盗もうとか思っているのかもしれないぞ。昔のよしみで」
「どんなよしみだよ!?」
「よしLUIGI、ウチも対抗してパクリだ。――今度「NIKON」という名義を作ろう」
「お前言ってることが矛盾してるよ!? 新しい名義はあまり手をつけないんじゃないのか!?
というかどちらかと言えばこっちの方が訴えられるわ!」
「大丈夫、ブラットが訴えてきても、「決してそちらのNIKOを意識してのことではない。
この名義は、有名カメラの方を意識して」と言えば」
「結局どこかしらからパクってきてる!?」
「そういえば、GO
GO'S
MUSICにも、DOMINOという名義を見かけるんだが」
「あっちは本物だろうがあああああ!!」
段々わけがわからなくなるRAIMONDIであった。
「――それで? 他にも何か復活の予定はあるのか?」
とりあえず場を落ち着かせて、RAIMONDIはそう尋ねてみた。
「そうだな……何だかんだで大抵の名義はもう無理だな。
エネリー、トーマス、NORMA、それに僕。可能な人間はほとんど頼んでしまっているよ」
「それもそうか……他のレーベルで活動している人間もいるしな」
「そういうことさ。闇雲に復活させればいいというものでもないしな」
ふーむ、と思い、ふとRAIMONDIは思いついたことを言ってみることにした。
「いっそのこと、君の別名義を復活させてみたらどうだ?」
「僕のか? リアルシンガー化が進んでいる今に?」
「そこをあえてやるというのはどうだろう。実はDAVEでした、と公表するのも悪くない。
それに、それが嫌なら別名義でもDAVEだ、と公式にしてあるものがあっただろう」
RAIMONDIの意見に、DAVEもふむ、といった感じになる。
「そうだな……ああでもTHE
BIG BROTHERの歌はもう何度かDAVE
RODGERS名義で
歌ってしまっているし……後公式に僕が歌っていることになっているのは"RCS"位か」
「RCSか……確かにヴォーカルはDAVEだが」
「明らかにメンバーが足りないな」
RCS――正式には"RODGERS,CONTINI
&
SINCLAIRE"。
つまり、A.CONTINI、A.LEONARDIの両者がいないのである。
「でも、RCSか。ちょっと前向きに考えてみるか」
「いいのか? 残り2人は――」
「大丈夫さLUIGI。――もう、天国の2人も、許してくれるさ」
「待ていいぃぃぃぃ!! 何さり気なく死んだことにしてるよお前!? 生きてるよ!?
というかブラットはさっき話題に出たばっかだろ!?」
「いかんな、ということは今のSINCLAIRE
STYLEのブラットは偽者――パクリか」
「そこでそれに結びつけるのかー!! というかお前の死亡説が間違ってるんだよ!!」
「そういえば、GO
GO'S
MUSICの近くで、DOMINOの葬式が」
「何だその偶然見つけましたみたいな嘘は!? どんだけ嫌いなんだよDOMINOが!?」
「そうだな、ピザ25枚位」
「基準がわからねええええええ!!」
------------(フィクションです)------------
ミニコント、DJ
NRG復活編でした(全然関係ない話になってますが)。
個人的なオススメポイントは「もう、天国の2人も、許してくれるさ」あたりですか(笑)。
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