傍にいれば交流
〜A-BEAT-Cシリーズ VOL.7〜
「――ねえ、SANDRO」
S.OLIVAはその人目を気にしたような呼びかけに気付き、立ち止まった。
振り向くと、部屋のドアを開け、手招きをしているF.CONTINIの姿が目に入った。
――某日、A-BEAT-Cのスタジオにて。
「――なんだ? 何か人に聞かれたらマズイことか?」
OLIVAは、手招きされた部屋に入り、ドアを閉めた。
「そこまで気にすることじゃないけど、一応。――ねえ、その……DOMINOと再契約したって、本当?」
「ああ、そのことか……本当だよ」
その答えを聞いた瞬間、CONTINIはふぅ、と軽くため息をついた。
「あれNORMA、彼女と……仲が悪かったり、したっけ?」
「私は別に悪くなかったわ。でも……なんとなく、雰囲気としてスンナリ何事もなくいけるとは思えなくて」
「まあ、気持ちはわかるよ」
「DAVEは何て?」
「いや……僕はALBERTから聞いたからDAVEの口からは何も。――でも契約したってことは
そんなに険悪な状態じゃないんじゃないか? 君が心配するような」
「だといいんだけど……」
CONTINIがそう言い切ると、不意にドアがノックされた。
「SANDRO、ここかい?」
ドアの向こうから、DAVEの声がした。2人がドキッとする。
「あ、ああ。――今開ける」
OLIVAはドアを開けた。そこには普段と何ひとつ変わらないDAVEの姿。
「何かあったのか?」
「ああ、ちょうどいい、NORMAも一緒か。――実は、DOMINOのことなんだ」
「再契約した……って、聞いたけど」
「ああ。――まあ君らも色々考えてしまうかもしれないけど、A-BEAT-Cとしては、
彼女を1人のシンガー、ライターとして見た上で契約した。僕の私情とかそういうのを織り交ぜて
君らには迷惑をかけないようにする、ってことを一応僕の口から皆に伝えておきたくてね。
一応主要メンバーのところを回っていたところさ」
その台詞を聞いて、OLIVAとCONTINIはチラッと目を合わせた。――今までふざけてDOMINOを
ネタでいじってきたDAVEとは雰囲気が違う。やはりA-BEAT-Cの代表として、また
EUROBEAT界を支える人間として、色々と考えた結果なのだろう、ということを2人は察知した。
「わかった、そういうことなら何の問題もない。以前と同じように
A-BEAT-Cのメンバーとして彼女と接するさ」
OLIVAの台詞に同意するように、CONTINIも軽く頷いた。
「ありがとう。――でも正直不安だよ。全員が全員、君らみたいに納得してくれるとも限らない」
「それは……そうかも、ね」
「だから、少しでもそういう雰囲気を改善させる為に、メンバー同士の交流も兼ねて年明けあたりから
色々やってみたいな、って考えてるんだ」
「メンバー同士の交流? どうやってだ?」
「一応こんなのを考えてみたんだ。――「2006
A-BEAT-C
ドミノ倒しコンテスト」」
「うおおおおぃぃぃ!! 何だそれはぁ!?」
「何だSANDRO、ドミノ倒しっていうゲーム、知らないのか? あの小さい駒を並べて倒すやつさ。
あれは数を多く並べるにはチームワークが必要だと思うだろ? 交流を深めるにはもってこいさ」
「いや確かにメンバー同士の交流は深められても約1名からしたら嫌味にしか見えないだろ!!」
「約1名……ああ、ELENAか。心配性だからな、彼女も」
「……いや多分……DOMINO本人だと思うけど……」
OLIVAもCONTINIも、DAVEが何処まで本気なんだか俄かに信じられなくなってきた。
「予定しているのはメンバー同士の交流だけじゃない。以前のA-BEAT
SISTERSのような
もっと多人数のユニットも結成させてみたいと思ってるんだ。リアルシンガーがいるからこそ、
ユニットが生きてくる。――そう思わないか?」
「それは……そうだが」
「第一弾はこんなのでどうかな? SCPの「GO
2 [ACE vs FASTWAY]」に対抗して
「NUAGE vs
DOMINO」なんてのは」
「うおおおぉぉぉぉぉぉぃぃぃ!! それはユニットじゃなくて本当に戦いになるから駄目だろ!?
というか本当に真面目に考えてるか!?」
「何言ってるんだ、考えてるさ。ちなみに第二弾はDOMINO、ついに息子と共演!」
「え……じゃあ、まさか……」
「そう! GINOの息子とデュエットしてもらうつもりなんだ」
「そっちなの!? フェデリコじゃなくて!?」
-------------(フィクションです)-----------
DOMINOさんA-BEAT-C復帰決定記念のミニコント。
というか最近姿見ないですが本当に復帰したんでしょうか……?
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