リアルすぎた未来の機神
〜CHRISTINE & ZANINIシリーズ VOL.6〜


<注意>
このミニコントは、「子供に人気の秘密」(「CHRISTINE & ZANINI」シリーズ・VOL.5)の
後日談というか、続きというか、多分そんな感じの話です。
出来れば上記リンクから飛んで、前作を読んでからこちらをお楽しみ下さい。
(そこまで支障はないのですが(笑))


「――ねえENNIO、私前々から思ってたことがあるんだけど」
激しい討論(?)もひと段落し、落ち着いた後、不意にCHRISTINEが口を開いた。
「なんだい?」
「日本のアニメ「頭文字D」にEUROBEATが沢山使われてるじゃない?」
「ああ。僕の曲も沢山使ってもらってるよ。――それがどうかしたかい?」
「今放送されてるのは、確か衛星放送。地上波で放送していた時は深夜」
「確か、そんな話だったな」
「これじゃ、広い世代のファンを捕まえるのって、難しいと思うのよ」
CHRISTINEは、本を閉じ、ふーっと息を吐いた。
「そりゃ無理があるさ。あのアニメ、実際やってることは単純に言えば違法行為だからね。
決して小さな子供の教育にいいとは言えない。目立つ時間ではやれないさ」
「そうじゃなくて。――要は、他のもっとみんなが見てるようなアニメで、上手く使えないかってこと」
「うーん……気持ちはわかるが、そう上手くいくかな? そういう普通の子供向けのアニメ……
子供は案外音楽なんて気にしないんじゃないか? 子供じゃ簡単にCDも買えないし」
「そんなことないわよ。――日本の最近のお子様は、お金持ちだって聞いたことあるわ。
親が小さな頃から沢山お金をあげちゃうみたい。――どういう教育なのかしら」
「――詳しいな」
「日本のこと、勉強したもの」
得意気に言うCHRISTINE。――ZANINIは、そんなことを勉強して一体何になるんだ、とは
あえて言わないでおいた。
「だからね、その気になれば「ドラえもん」でもEUROBEATが使えると私は思うのよ」
「いや……それはさすがに無理じゃないか……?」
「そうね、私達2人の楽曲だけじゃ無理よ。だから、全部のレーベルが協力して」
何か無理の意味が違う。
「頭文字Dだと、どうしてもレース時の音楽だから、それっぽいのが多かったじゃない?
今度は色々なシチュエーションがあるから、色々なタイプの楽曲が使えるわ」
「それは……そうだけど……」
「例えば……そうね、のび太がのび太のママにお説教されるシーン。私、あそこには案外
TIMEのROSEの哀愁EUROが合うと思うんだけど。スローとかの映像にして」
「え……ええ!? ちょっと待て、微妙にリアルに切なくなるぞそれ!?」
「他には……スネ夫がジャイアンに玩具を取られるシーン。あそこにも案外
TIMEのROSEあたりの哀愁EUROが合うと思うんだけど」
「いやだから! 本当に切なくなってくるからそれ!!」
「後は……のび太がしずかちゃんと出来杉君が仲良くしているのを目撃するシーン。
あそこもTIMEのROSEあたりの哀愁が」
「いやシチュエーション的に間違いじゃないけど無理だから!! というか君何かあったのか!?
やけにROSEの哀愁EUROにこだわってるぞ!?」
その瞬間、不意にCHRISTINEが口を噤む。潤んだ瞳で、ZANINIを見つめる。
「――あなたのせいじゃない」
「ええええええ!? 何その迫真の演技!? 何その新しいパターン!?」
「もちろん、哀愁EURO以外だって使うことを考えてるわ」
パッと普通の口調に戻る。
「しずかちゃんのお風呂のシーンあるじゃない? あそこはやっぱり
「SEX CRIME / ODA」がいいと思うのよ」
「おおいおいおいおおおおい!!! だからその微妙にリアルにする楽曲はよせって!!」
「じゃあ「I WANNA DANCE / DOMINO」」
「理由が無いよ!! 意味がわからないよ!!」
「昨日の辛いこと、彼女はみんな空へ投げれたのかしら?」
「いや多分余計なお世話だから!!」

------------(フィクションです)------------

ドラえもんにEUROBEATを、アニメVERSION(笑)。
随分強引な展開ですが、当時の私のコメント曰く
「寝ながら書いた」とのことですので、まあ当時の私に免じて
勘弁してやってください(無茶言うな)。

個人的には、ZANINIさんの「おおいおいおいおおおい!!!」が好きです。
どんなツッコミだよ(爆)。


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