イタリアは、サッカーを愛してる
〜CHRISTINE &
ZANINIシリーズ VOL.18〜
「――なあ、僕今凄い気になることがあるんだけど」
E.ZANINIは、不意にそう切り出した。――某日、SCPのスタジオにて。
「気になること? 何?」
ロビーに置いてあるテレビを見ていたレーベルメイト・CHRISTINEとM.BIANCHINIが
揃ってZANINIの方に振り向いた。
「今、君らが見てるのって、ワールドカップ、だよな?」
「うん。4年に1度のサッカーワールドカップ、ドイツ大会よ? 興味、ない?」
テレビでは、ちょうどワールドカップ1次予選の試合が放送されていた。
「いや、それは僕も興味あるよ。やっぱり母国には勝って欲しいし。
――僕が気になってるのはテレビ番組じゃなくて、君らの格好」
「格好? いいじゃない、ユニフォーム着たって。ねえCHRISTINA?」
「そうよ。別にこの格好でレコーディングしようって言ってるわけじゃないんだから、
応援してる時くらいわねぇ」
うんうん、とお互い頷くCHRISTINEとBIANCHINI。
「いや、ユニフォームでもいいんだけどさ……なんで日本のユニフォームなわけ?」
ZANINIが疑問だったのは、何故かCHRISTINEとBIAHCHINIは、日本のユニフォームを着て
ワールドカップの中継を見ていた点であった。
「何言ってるのよENNIO。――EUROBEAT界で売れる為にはサッカーでは日本をPUSHしないと」
「…………」
強引な意見なようだが実は案外的を得て居そうなので、ZANINIは言葉に詰まった。
「でも、一生懸命EUROBEAT側で日本の選手を応援してる曲作っても、
実際本人達って聴いたことあるのかしら?」
BIAHCHINIが、不意に疑問をもらした。
「そうよね……ナカタとかイナモトとかナカムラとかドミノとか」
「待てCHRISTINA。今挙げた名前の中に1つ、間違いがあったぞ」
ZANINIは、あえて冷静に対処してみた。――が、
「ああ、最後の? あったじゃない、応援歌。3Bから「DOMINO
/
ALVIN」」
「おいぃぃぃ!! あれサッカーの応援歌でもGATTIの応援歌でもないよ!!」
「まあ、確かにネタにしてるだけで、応援は――」
「じゃなくて直接彼女のことを歌ってるんじゃないって言ってるんだよ!!」
冷静に対応されて、結局ヒートアップしてしまった。
「まあ、何にしろ実際聴いてるとはちょっと思えないわよね。こっちの自己満足かも」
CHRISTINEはふぅ、と軽くため息をついた。まあ、EUROBEAT側としては
正直、残念な現実である。
「だったらいっそ、母国のことを歌った歌でもいいような気もするな」
「あ、でも「MILAN
MILAN MILAN / DAVE
RODGERS」っていう曲があったよね?」
BIAHCHINIが即興で歌いだした。
「ああ、あったわねそんな曲。――まあ、離婚しちゃったけど」
「ええええ!? 何その感想!? 何の関係もないだろあの曲と離婚と!!」
当たり前のように述べだすから怖い。
「そういう意味では、「SUPER
STRIKER / GO
2」あたりは当たり障りがないからいいわよね。
ちょっとサンプリングを気にしなければ、何処の国でも使えそうだし」
「まあ、今回はそれ以外はEUROBEATでサッカーの曲、結局見当たらなかったけどな」
ZANINIが苦笑する。
「――今からでも、歌ってみない?」
CHRISTINEが、身を乗り出すように提案してきた。
「今から? 間に合わないだろ」
「頑張ればまだいけるかもしれないわ。――まずは、ENNIO、あなたのソロ、
FASTWAY名義で、アグレッシブな曲を」
そう言って、CHRISTINEが差し出した紙に、書かれていたタイトルを、BIANCHINIが読み上げた。
「えーと……「YEAH!
OFF SIDE /
FASTWAY」」
「――YEAH!、で誤魔化してるつもりだろうけど、冷静に考えるとアグレッシブでもなんでもないぞ」
ため息混じりにZANINIはツッコミを入れた。
「じゃあ次、GO
2のサッカーソング第2弾」
そしてまだ差し出した紙を、BIANCHINIが読み上げた。
「えーと、「OWNGOAL / GO
2」」
「待てぃぃぃぃぃ!! 駄目だろうその歌!! どう歌えばいいんだよ!? 却下!!」
「えー、折角GO
2初の哀愁EUROなのに」
「哀愁の意味が違ってくるよそれは!!」
------------(フィクションです)------------
ワールドカップ、そしてサッカーEUROをテーマに書き上げてみました。
結局クリスママはいじりに走るわけですけど(苦笑)。
段々この頃から長いミニコントも増えてきました。
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