BOOM OF 80'S 〜セーラー服とスクーター〜
〜CHRISTINE
& ZANINIシリーズ VOL.21〜
「……やっぱり、もう私の時代は終わったのかしら」
CHRISTINEが、不意にそんなことを呟いた。――某日、SCPのスタジオにて。
「何だよ、急に。何かあったのか?」
ちょっとらしくない発言だな、と思いつつE.ZANINIは素直にCHRISTINEに尋ねてみた。
「最近、80'テイストがブームじゃない?」
「いや、ブームというか、まあそういう楽曲は増えてるな」
「うん。VAN
T.K.や、MELISSA WHITE。この前はPAMSYまで! GO
2もこの前相撲の歌だったし!
私の「和」にも、限界があるのかしら、と思って」
いや相撲は関係ないだろうが。
「別にそこに拘ることはないんじゃないか? 君は君の良さがあるわけだし。和に拘っても
僕は構わないと思うけど」
「私も、そう思って色々考えてみたのよ」
そう言いながら、CHRISTINEはテーブルの上に紙袋を1つ、ドサッと置いた。
「……これは?」
「ALESSIAをヒントにしたのよ。ONCE
UPON A
TIMEって、彼女のトランシーな雰囲気と、
80'テイストを織り交ぜた楽曲だったでしょう? だから私も「和」と80'テイストを」
「いや、気持ちはわかったが、その紙袋は何だ?」
「ただ80'を織り交ぜるだけじゃつまらない、というか個性がないじゃない?
だから私は、「和」の80'テイストを織り交ぜてみようかと思って、色々実験材料を」
そう言うと、CHRISTINEは、紙袋から、セーラー服と銃の玩具を取り出した。
「これが……和の80'テイストなのか?」
「日本ではね、1980年代、「セーラー服と機関銃」っていう映画が流行ったんですって」
「また凄いタイトルだな。水兵さんの話か?」
元々セーラー服というのは水兵の制服だったものを後に学生の制服として採用したものである。
「ううん、国家の事務員の話」
「……はい?」
「とある寂れた街の子供たちの為に、1人の国の事務員の男性が、図書館を作ってあげる話なのよ」
「いや、いい話だが、セーラー服と機関銃、関係ないだろ」
「ついに完成した日、主人公の男性はセーラー服を身に纏い、機関銃を撃ちながら言ったそうよ。
「会・館」って。だから」
どんな話だ。絶対お前何か間違ってるだろう。――ZANINIはそう心の中で何度も思った。しかも、
「最終的にそれがきっかけでその男性、銃刀法違反で逮捕されて終わりっていう話」
「駄目だろそれ!! 夢も希望もないよ!! しかもお前、それをどう自分の歌に取り入れるんだ!?」
「うーん……とりあえず、ENNIOが着てみるとか」
「僕が着たって君の曲に何の関係もないだろ!!」
なんだか久々に激しくツッコミを入れた気がしたZANINIは、ツッコミの際にかかせない水分補給をした。
と、その間にCHRISTINEはまた紙袋をガサゴソを探しまわしている。
「あとはね、これ」
CHRISTINEは、ZANINIに数枚、写真を手渡した。
「何だ、これ……子猫?」
「「なめ猫」って言うらしいわ。子猫に、日本の不良の格好をさせて写真を撮ってるの。
これも日本で80年代にブームだったみたい」
「EUROBEATに関わりがあるかどうかはともかく、可愛いな、写真」
いや、実際EUROBEATの話をしてるので関わりがないと困るのだが。
「でしょ、可愛いわよね! 名前もあるのよ。これがニャン太郎で、特技は木刀での喧嘩。
これがニャン次郎、トレードマークはサングラス。これがニャン美。長いスカートが特徴ね。
で、こっちがニャンカルロ・パスキーニ」
「おいいぃぃぃぃぃ!! いきなりイタリアンになってるぞ名前!!
というかどこかの誰かを思いっきり意識してる名前だし!!」
「偶然よ。海外からの留学生」
「わざわざ海外から留学してきたのに不良にするか普通!?」
「ちなみに、趣味は作り笑いでのスクーター乗り」
「まだあのPVを引っ張ってくるのかぁぁぁぁ!!」
------------(フィクションです)------------
この頃、丁度SCPに80’テイストの楽曲が増えていたのでそれをネタにしました。
というか筆者自身その時代のブームとか全然わからないので書くのに苦労しました(笑)。
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