目を開けば、音がする
〜CHRISTINE & ZANINIシリーズ VOL.23〜


「――今、ギターがブームなのかしら」
CHRISTINEが不意にそう呟いた。――某日、SCPのスタジオにて。
「ギターがブームって……僕は聞いたことないぞ」
「でもほら、これ見て」
E.ZANINIはCHRISTINEから1枚の紙を手渡された。
「SEB175のトラックリスト、か。でもこれが?」
「ほら、Tr.5とTr.18見て? ギタリストが参加してるわ」
「確かにそうだけど……元よりA-BEAT C、というよりもDAVE RODGERSが
ギタリストとの共演が好きだからだろう? 今更驚くことでもないさ」
「でもねENNIO、ENNIOやCHRISTIANは、アグレッシブ路線をよく歌うでしょ?」
「まあ、多いというかメインだな」
「だったら、こういう人達との共演も必要だと思うのよ」
「うーん、気持ちはわかるけど……コネがないからな」
A-BEAT Cの場合、自分のスタジオをHMのアーティストに貸し出してから、みたいな話が
あってからというのがあるのだ。
「ねえ、じゃあ私の知り合いと共演してみない?」
「えっ? 知り合いにギタリストがいるのか?」
「ええ。――この人なんだけど」
そう言って、CHRISTINEは1枚の写真をZANINIに見せた。
「――と、まあ写真だけじゃなんとも言えないんだが。上手いのか?」
「上手いわよー、彼のエアギター」
「へー、そりゃよかった……っておおおぃぃぃぃぃ!! エアギターかよ!?」
「本物みたいに見せるのよ?」
「それレコーディングには何の意味もないだろ!! 振りはよせ!」
「それじゃ、私の知り合いに犬笛の達人が」
「現物があればいいってものじゃない!! 音を出せぇぇ!!!」
「えーと、後は草笛の達人が」
「いらんわぁぁぁ!! 何で君そんな微妙な達人にばかり知り合いがいるんだよ!?」
「何言ってるよENNIO、A-BEAT Cには離婚の達人が」
「合ってるようで全然違う話になってるよ!! というか達人じゃないだろう!!」
「しまった、同棲の達人だったわ」
「だから止めいその話題!!」
畳み掛けるように振ってくるので流石のZANINIも多少疲れていた。
「最終的にエアギターの人に"FASTWAY"名義をあげて、ENNIOは
"FRANZ TORNADO AND MAD COW ORCHESTRA"に入ってもらうつもりだったのに」
「何の為に!? 以前も聞いたけど何の為に入るんだそこに!?」
「ちなみにエアギターでの参加だから」
「意味ないって言ってるだろうがぁぁぁぁ!!!」
散々否定すると、CHRISTINEはむぅ、といった感じで多少すねたような顔になる。
「じゃあいいわよ、CHRISTIANに頼むから」
「いや、流石にCHRISTIANでもエアギターの人とか犬笛の人とか草笛の人とは共演してくれないだろ……」
ZANINIの台詞を他所にCHRISTINEが辺りをキョロキョロと見回すと――
「あ、CHRISTIAN!」
CHRISTINEが手招きをすると、C.CODENOTTIがこちらへやってきた。
「何か用事か?」
「ねえ、折り入ってCHRISTIANにお願いがあるんだけど」
お願い、と聞いたCODENOTTIの顔が少し怪訝なものに変わる。
「――あまり君のお願いってのは俺はいいイメージがないんだが、一応聞いてみる。何だ?」
「"FRANZ TORNADO AND MAD COW ORCHESTRA"に入らない?」
「うおおおぉぉぉいぃぃぃぃ!! いきなりそこからかよ!?」
ツッコミをいれたのはZANINIである。
「今なら安くしておくわよ」
「いや値段の問題じゃないよ!! というか何故君に金を払って入る!?」
「ちなみにCHRISTIAN、髪の毛の担当だから」
「楽器の欠片もないのかよ!?」

------------(フィクションです)------------

即興で書いたので深いテーマはありません。ある種の応用ですね(笑)。
調子によってはこの程度はネタなしで即興で書けることが判明しました(爆)。

ZANINIさんとCHRISTIAN初共演!……なのですが、あくまでCHRISTIANはおまけですね(苦笑)。


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