弄られたいお年頃
〜CHRISTINE & ZANINIシリーズ VOL.31〜


「? 何一生懸命書いてるんだ?」
某日、イタリア、SCPのスタジオにて。――E.ZANINIは
真剣な面持ちで一生懸命ペンを走らせているレーベルメイト・CHRISTINEを見つけたのである。
「手紙」
「……手紙?」
「ええ、AVEXへのね」
AVEXへ手紙ってどういう意味だ? とZANINIが考えるとCHRISTINEがペンを置き、顔を上げる。
「ほら、今の時代、メールが当たり前じゃない? だからメールを送った所で、
正直なところ、全部を読んでもらえるとは思わないのよ」
「まあ、わからないでもないな」
「だからあえて手紙。インパクトあるでしょ? しかも海外、イタリアから。
これなら確実に読んでもらえるわ」
「相変わらず面白いことを考え付くな、君は」
ZANINIは苦笑する。――まったく、その情熱は何処から来るんだか。
「で? AVEXにわざわざ手紙で送る内容って何だ?」
「あ、こっちに下書きがあるわ。見てみる?」
「どれどれ」
ZANINIは下書きだと言われた紙を受け取り、目を通してみた。
「――私はSCPのCHRISTINEが大好きです。もっと収録して欲しいです……って
自分PUSHの手紙かよ!?」
「わざわざ手紙で他の人をPUSHしてどうするのよ?――『今年のBESTのREMIXも
FASTWAYとDANIELじゃなくてCHRISTINEにして欲しかったです。ENNIO ZANINIより』」
「うおおおおぃぃぃぃ!! 何さり気なく僕が出したことにしてるんだよ!?」
「本人が出すって変じゃない?」
「かといってレーベルメイトの僕が出しても変だよ!!」
「少なくともDOMINOが出すよりかは違和感ないわよ」
「そういう問題じゃない! ええい、その手紙禁止!」
ZANINIが少々強めに言うと「ちぇーっ」とわざとらしく言いながらCHRISTINEは手紙を書くのを止める。
「大体、REMIXなら今度のSUPER EUROBEAT VOL.183に君の曲のREMIXも収録されるみたいじゃないか」
「それはそうなんだけど、私はENNIOのソロ名義やGO 2みたいにバンバンREMIXが作られてたわけじゃないじゃない?
引っ張って引っ張って、ついに登場なんだから大きくBESTのトリとかを飾ってくれてもいいじゃない」
その意見にZANINIは苦笑する。――相変わらず自信過剰だな。
「それに、選曲にも不満なの」
「? あの曲……「VIVA LA NOCHE」だっけか。嫌いなのか?」
「好きだけど、私のソロじゃないわ。あれ名義、"CHRISTINE feat. ナントカ"だから」
「いや仮にも一度一緒に歌った相手だったら名前位覚えておいてあげろよ……ナントカって」
ちなみに、ELVIS EL LATINOである。
「だって覚え辛いんだもの。――ENNIOだって人のこと言えるの? GO 2の相方は誰?」
「言えるに決まってるだろ!? CHRISTIAN CODENOTTI、名義はACE!」
「ブー、不正解」
「ええええ!? 何処が!?」
――その後、必死の説得により(?)GO 2の相方はC.CODENOTTIということで収まった。
「まったくもう、ENNIOも強引ね。――あの夜のことは忘れてるくせに」
「待てい!! 何だその意味深な発言!! 何かあったみたいな言い方をするな!! 紛らわしい!!
――第一、君のREMIXの話をしてたんだろ!?」
「私は過去には囚われない女よ」
「――あのな」
関係ない過去の出来事を弄り続けてるじゃないか、とZANINIはため息をつく。
「で? VIVA LA NOCHEが嫌だったら、何の曲をREMIXして欲しかったんだ?」
「うーんと、「STORY OF MY LIFE」」
「デビュー曲かよ!? 今更それ!? あのなあ、近年でヒットした曲をやるに決まってるだろ!?」
「あの頃にはもう戻れないから、せめて曲だけでも」
「いや意味がわからないから!! そんな君の都合DJは知らないから!!」
身勝手にも程がある話である。
「そうよENNIO、いっその事「DAVE & DOMINO」の名義をREMIXしてもらうってのはどうかしら?」
「うおおおぃぃぃぃぃぃ!! どうかしら? で勧めてくる意味がわからないよ!!」

------------(フィクションです)------------

書いていて自分でも途中から良く分からなくなった作品(汗)。


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