シャウト・ユア・ネーム
〜CHRISTINE &
ZANINIシリーズ VOL.33〜
「やっぱり、時代はメタルなのかしら」
不意にそんな言葉が飛んだ。――某日、イタリア、SCPのスタジオにて。
「メタル……何かあったのか、メタルに」
冒頭の言葉を発したCHRISTINEに応対するのは、やはりというか、E.ZANINI。
「"THE
SNAKE"の正体ね、STEFANOに聞いたら、アルテミスっていう
メタルのバンドのヴォーカルを担当している人なんですって」
「へえ、そっちの人だったのか」
というよりも、この前散々騒いでおいて結局普通にSTEFANOに聞きにいくなら
最初からそうしてればいいのに、とどうしてもZANINIは思うのだった。
「A-BEAT
Cも相変わらずメタルのヴォーカルとコラボレーションしてるじゃない?」
「だからメタルなのか。――SCPに沢山呼んだらどうか、ってことか?」
「それじゃ面白味というか、オリジナリティがないじゃない。
だからね、私達が逆にメタルの歌いまわしのいい所を上手く使えばいいのよ。
歌の枠が広がると思わない?」
「うん、まあ言いたいことはわかるし、間違ってもいないと思うが……
君にメタルが合ってるかどうかは別問題じゃないか?」
「そんなのやってみなくちゃわからないじゃない。――それに、そう言われると思って
最近メリッサと色々試してるの。――ちょっと待ってて」
そう言ってCHRISTINEは一旦その場を離れ、数分後、レーベルメイトのM.BIANCHINIを連れてきた。
「ENNIOに練習を試しで聞いてもらうの」
「この前の? ええ、わかったわ」
そう言うと、BIANCHINIが喉の調節か、オホン、と咳払いをする。
「やっぱり、メタルのヴォーカルで最初に思いつくのは、独特な叫び、シャウトだと思うのよ」
「まあそうだろうな」
「だからまずはそこから練習したの。――メリッサ、はい!」
CHRISTINEが合図を出すと――
「ENNIOぉー!!」
「おいいぃぃ!! 何故僕の名前を叫ぶ!? メタル関係ないじゃん!?」
「でもEUROBEATっぽいわ」
「ただ僕がEUROBEATに関わってるだけだからだよ!!」
「他にもあるのよ?――メリッサ」
再びCHRISTINEが合図を出すと――
「DOMINOぉー!!」
「またそこかー!!」
「フェデリコぉー!!」
「いやだからもう流石にそこは――」
「ジョニぃー!!」
「誰!? 何処の誰!?」
「ロン毛ぇー!!」
「うおおおいいぃぃぃぃ!! 百歩譲っても名前で呼んでやれよ!? どうせCHRISTIANのことだろ!?」
「クリスチャンって、叫ぶには語呂が悪いのよ」
「だったら名義で呼んでやればいいだろ……DOMINOだってそうだし」
というよりも、根本的なことを言えば名前ばかり叫んでもメタルでもなんでもない。
「それならこんな感じ?――エースぅ〜?」
「何故に疑問系!? 凄いナヨナヨしてる言い方だったし今!」
「CHRISTINE、やっぱりCHRISTIANは無理よ」
「そうね。もう駄目ね、CHRISTIANも」
「何か物凄い誤解を招く言い方だぞそれ……」
まるでC.CODENOTTIが人として駄目、みたいな言い方である(決してそうではないのだが)。
「えーと、後は誰を呼べばいいかしら?」
「目的変わってるから!! 名前叫び大会じゃないからこれ!! メタルの歌い方の話だろ?」
「そうね、それじゃ人の名前以外のものを叫びましょう。――メリッサ」
再びCHRISTINEが合図を出すと――
「NICOLAぁー!!」
「うおおおおいいいぃぃぃぃぃ!! NICOLAは人だ!!」
「初耳」「初耳」
「ええええええええ!?」
------------(フィクションです)------------
メタルの叫び方というか、クリスチャンとニクマン弄りというか。
ちょっと短めなのが個人的には残念。もっと書きたかったんですけど、上手く思い浮かばず。
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