血の滴るようなブログ
〜CHRISTINE &
ZANINIシリーズ VOL.35〜
「うーん」
E.ZANINIがスタジオ入りすると、まず目に入ったのは、パソコンを前に
何故か唸っている一人の女性――レーベルメイトのCHRISTINEことC.TOSIだった。
某日、イタリア、SCPのスタジオにて。
「……おい、どうした?」
「あ、ENNIO。――今ね、赤シャツのブログを見てたの」
「――はい? 赤シャツ?」
シャツがブログをやるのか? とZANINIはつい馬鹿なことを考えてしまった。
「あら、ENNIOは赤シャツ知らないの? SEBのブックレットの最後に色々書いてる人いるじゃない。
あの人のことよ」
「ああ、そうなのか。――でも何で赤シャツなんだ?」
「えーと……多分赤いシャツを集めるのが趣味なんじゃない?」
「――んな単純な」
「深いわよ。きっと最後は自分の血で染まった赤いシャツを着てるのよ」
「うおおおいいぃぃぃ!! 刺されてる、明らかに刺されてるよそれ!! どんな趣味だよ!!」
「ENNIOも、服の下に雑誌、入れておいたら?」
「何その僕が刺される可能性ありますよ見たいな台詞!?」
「あれ? その……DOMINOは?」
「無関係だよ!? 何その申し訳無さそうに聞いてくる態度!?」
まるで冗談とは思えないような表情で尋ねてこられるので、ZANINIとしては程々困っていた。
「でもこの赤シャツのブログを見ていて思ったんだけど、EUROBEAT関連者のBLOGって
見かけないわね。MY
SPACEはレーベル含めてよく見るけど」
「――まあ、そう言われてみればそうだな。何処か有名なところがあってもいいのにな。
案外誰かやってるかもな、情報が流れてないだけで」
「情報が流れてないってことは、やっていたとしてもその人がEUROBEATに関して触れてないからだわ。
つまり結局EUROBEATの関連者はやっていないのと同じよ」
「まあそうだけど」
「今日本ではブログはブームなのよ? ブログの発言一言で叩かれる有名人が沢山いるの」
「――それはブームって呼んでいいものなのか?」
と言いつつも、ZANINIとしては嫌な予感がしていた。――この流れは。
「というわけでENNIO、あなたのブログ、開設しましょ」
やっぱりか。――ZANINIはため息をついた。
「流れからして気持ちはわかるけど、何で僕なんだ。別に君でもいいだろう?」
「FASTWAY
/
DUSTYはSCPを代表するアーティストじゃない」
こういう時だけ持ち上げるのか、とZANINIは内心悪態をつく。
「ブログのタイトルは……そうね、「クリスチャンの脱毛日記」」
「待ていいいぃぃぃぃ!! 僕のブログじゃないのか!? 何故にCHRISTIAN、
しかも脱毛日記!?」
「CHRISTIANのロン毛がうざったいからに決まってるわ」
「決めるなよ!? 僕に関連するタイトルにしろよ!!」
「あえてアルファベットじゃなくてカタカナで「クリスチャン」って書いてるところがポイントなのに」
「知らないよ!!」
というよりもZANINIとしてはブログ開設を許可したわけではないのだが。
「ENNIOっぽいタイトル……「俺は中年」」
「間違っちゃいないけどそれもタイトルとしてどうなんだよ!? 普通でいいだろ普通で!!」
「――「俺は普通」?」
「どんだけ冴えないブログのタイトルなんだよそれ!? そういう意味で言ったんじゃないよ!!」
「じゃあ、とりあえずタイトルは保留として……早速ENNIO、何か叩かれるような発言を」
「おかしいだろその要請!! 叩かれる前提で書くわけじゃないだろ!?」
とりあえずZANINIは水を一口飲み、そもそも自分はブログを開設するつもりはない、と必死の説得。
納得してもらったのは10分後だった。
「――まあ別にブログに拘ることないけど、もっとファンサービスがあってもいいと思うのよ、私。
謎が多いのがEUROBEATの魅力の1つではあるけど、リアルシンガーな人はそういうサービスが
結構あってもいいと思わない?」
「公式ページとかMY
SPACEだけじゃ物足りないってわけか」
「ええ。グッツとかがあってもいいじゃない、私達に」
「まあ、あってもいいが……売れるか?」
現在のEUROBEATの人気を考えたら……というのがZANINIはどうしてもあった。
「第一弾はこれ! ENNIOの血が染まった赤シャツ」
「うおおおおいいぃぃぃぃ!! ここでそれに戻るのかあぁぁぁ!!」
------------(フィクションです)------------
当時、某所BLOGで赤シャツさんの話題があったので
ちょっと思いついたネタ。いや赤シャツさんネタに使われてるだけですが(笑)。
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