糸屋の女と密談
〜GOBBIシリーズ VOL.15〜


「? 何してるんだ、ELENA」
某日、イタリア、GO GO'S MUSICスタジオにて。
S.OLIVAは真剣な面持ちで何かを考え込んでいるE.GOBBIの姿を見かけたのである。
「SANDRO。――考え事。もしもの為に対策を練っておかないと。凄い噂を耳にしたの」
「噂……?」
OLIVAが疑問顔になると、GOBBIは回りをキョロキョロと見渡し、周囲に偶々誰もいないのを確認した。
そして――
「実は――次回SEBから、13曲のEXTENDEDでの発売になるっていう噂!」
次回からEXTENDEDで発売……
「それ、噂じゃなくて事実だぞ?」
「え……ええ!?」
「次回、SEB186から今までのEDITでの収録からEXTENDEDでの収録に変更。知らなかったのか?」
その台詞を耳にしたGOBBIは、最初唖然としていたが、
「知らなかった……私はもう最先端じゃないのね……私はELENA GOBBI、過去の女」
と、ガックリと項垂れてしまった。
「いや過去の女って、知らなかった位で大げさな」
「私はELENA GOBBI、いい歳なのにLOLITAな女」
「いや、まあ、それはほら、あれだよ」
フォローに困っているOLIVAを他所に、GOBBIはどんどん落ち込んでいく。
「私はELENA GOBBI、いい歳なのにLIKE A VIRGINの気分でいなきゃいけない女」
「いや、だからそれもだな――」
「私はELENA GOBBI、SANDRO OLIVAの第三の女」
「待てい!! ドサクサに紛れて事実無根が混じってるぞ!?
しかも今の言い方だと明らかに第二がいるし!!」
「違うわSANDRO……実は第七まで」
「何落ち込みながら人の女性関係作り上げてるんだよ!!」
心配して損した、とOLIVAはため息をついた。
「でもSANDRO情報早いわね。いつ知ったの?」
「情報早いも何も、僕とDOMINOは一応GO GO'Sの責任者だから、一応向こうからの話とかも来るし」
最もな話である。――だが。
「SANDRO……やっぱりAVEXの回し者だったのね!」
「何故!? 何故そうなる!?」
GOBBIの結論はよくわからない方向へと飛んでいた。
「AVEXとSANDROとDOMINOの極秘密談……怪しい、実に怪しい響きだわ!」
「君が勝手に怪しい響きに変えてるだけだよそれ!!」
「『ヒッヒッヒ、あの糸屋の娘、中々良いのう』『お目が高いフェデリコ様、あれは上玉ですぜ』」
「フェデリコじゃん! 密談してるのフェデリコだよ今! しかも何の密談で
いつの時代の何処の密談だよ!?」
「ピザ屋にすると、DOMINOがいるかもしれない」
「問題点は糸屋だけじゃない!! もっと根本的なものが問題だ!」
OLIVAとしてはついていくだけで精一杯であった。
「ねえSANDRO他には? 何か情報ないの?」
「んー……ああ、SAIFAMとSINCLAIRE STYLEが参加するらしい」
「え……ええ!? そんなの駄目だにょ!!」
「――何、今の口調」
「……えっと、何かしら」
言ってしまったGOBBIもよくわからない、といった表情に一瞬なったが、
「とりあえず、そんなことはどうでもいいの! 一大事よ!」
と、またすぐ元に戻った。
「収録枠が減っているのにレーベルが増える……これじゃ私達の楽曲が収録される割合が
確実に減るじゃない!」
「まあ、単純に考えればそうなるけどな。でも――」
「普通に考えたら色々揉めるはずなのにスンナリ話が通っている。――これはきっと
AVEXとDOMINOの間で極秘に密談が行われたに違いないわ!」
「また極秘!?」
「内容はこうよ。――『ヒッヒッヒ、あの糸屋の娘、中々良いのう』
『お目が高いフェデリコ様、あれは上玉ですぜ』」
「無限ループだ!! それは明らかに無限ループに入り始めてるだろ!!
僕のツッコミも同じ内容でやらなきゃいけなくなるし!!」
「そして糸屋の女に飲み込まれてしまったフェデリコは利用され、GO GO'S MUSICは
糸屋の女のものに……もう駄目だわ!!」
ガックリ、と再びGOBBIはその場で項垂れてしまった。――とそこに。
「あら、SANDROとELENA、こんなところでどうしたの?」
やってきたのは、A.GATTIだった。
「DOMINO! 糸屋、糸屋にはいっちゃ駄目よ! あそこにはSANDROの第七の女が!!」
「うおおおおいいぃぃぃぃ!! 何の話に変わってるんだよ!!」

------------(フィクションです)------------

というわけで、GOBBIさんでした。
何かEUROBEAT界で事件がある度にネタが出来る人ですね(笑)。
オススメは勿論、申し訳ないと思いつつも書いてしまった
「私はELENA GOBBI、いい歳なのにLOLITAな女」ですかね。
ホントにすいませんGOBBIさん(汗)。


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