突撃! 天然レポーター
〜「ドジっ子PAMSY」シリーズ VOL.3〜


「あっ、ENNIO! ねえ、今時間、空いてる?」
E.ZANINIがロビーを通りかかると、レーベルメイトのM.BIANCHINIのその声に呼び止められた。
――某日、SCPスタジオにて。
「メリッサ、それにALESSIA。――なんだ、その用意? カメラ?」
ZANINIを呼び止めたBIANCHINIのその手にはビデオカメラ、更にその横にいたA.BONIの手には
マイクが握られていた。
「ねえ、ENNIO、ちょっと協力してくれないかしら?」
「協力って、何を?」
そう素直に聴き返すと、横のBONIが答えだした。
「実は、私の知り合いにダンススクールの講師の子がいるんです。で、EUROBEATでダンスをしてる
らしいんですけど、知り合い――つまり私のことですね、がEUROBEAT関連者だって生徒に教えたら
インタビューとか、そういうの駄目か、って話になったんです。だから、とりあえず私がレポーターになって、
インタビュー映像を撮ってみようかな、って思って」
「だからメリッサがカメラを持ってるのか。――まあ、別に構わないけど」
「それじゃ、ちょっとやってみましょうか」
BIANCHINIの合図で、リハーサルらしきものが開始された。マイクを手に持ったBONIが語りだす。
「はい、ではまず最初にインタビューに答えてくれるのは、FASTWAYやDUSTYで御馴染みの
ENNIO ZANINIさんです。――こんにちは!」
「こんにちは」
「えーと、今はどっちなんでしょう?」
「……え? 今は、どっち、って?」
「いや、だから、FASTWAYなのか、DUSTYなのか」
ZANINIは困惑してしまった。確かに自分名義で、陰と陽で使い分けてはいるが、今どっちって聞かれたら……
「あ、いや、今は別にどっちでもないけど」
と、いうのがZANINI本人の本音であった。が、
「――はい、カット!」
止められてしまった。
「駄目ですよ! どうして真面目に答えないんですか!?」
「いや、僕としては真面目に答えた結果なんだが」
「子供たちが求めてるのはFASTWAYとDUSTYであって、ENNIO ZANINIじゃないんです!
ヒーロー物の映像で、子供が演じている役者に興味を持たないのと同じです!
そういうのに興味を持つのはその子供たちの母親なんです! 俳優を見て子供より騒ぐってどういうことですか!?」
「おいぃぃ!! いつのまにか怒りの矛先が変わってるぞ!!」
「まあまあ、とにかくそれを踏まえてもう1回、やってみましょう」
BIANCHINIのその一声で、TAKE2がスタートした。
「……えーと、今はどっちなんでしょう?」
「あー、うん……FASTWAYかな」
とりあえずどっちも自分なのだからどっちでもいいのだが、とりあえずFASTWAYにしておいた。――が、
「FASTWAY……それじゃ、DUSTYになってみて下さい」
無茶な。何だ、変身ポーズでもとればいいのだろうか。――ZANINIは困惑した。そして、
「……えーと、はい、DUSTYになりました」
普通に心境を変えた、ということで口で表現するだけにしておいた。
基本、FASTWAYとDUSTYとは、心境とかそういう細かい部分の違いなので、基本的な箇所に違いなどない。
「? その、今はもうDUSTYなんですか?」
「あ、ああ、そうだけど……」
そうZANINIが答えると、BONIがまじまじとZANINIのことを見出した。そして……
「――違いがわかんねぇよ!!」
「えええええ!? そこで君がキレるのかよ!?」
予想外の展開である。しかも子供向けのインタビューでキレていいのだろうか、とZANINIは思ってしまった。
……実際の所大人向けのでもあまりキレたりはしないが。
「第一、外見が変わるわけないだろ!? 今更何言ってるんだよ!!」
「それもそうですね……それでは次行きます。ファンから質問が届いてるので、答えて下さい」
用意がいいな。そこまで用意してるとは……
「ペンネーム「CHRISTINE大好き!」さんからです。
――「A.GATTI氏が新しい恋人と同棲してる件、どう思いますか?」」
「こらあぁぁぁぁ!! なんだその質問!! 僕関係ないだろ!?
というか誰が質問してきてるかモロバレだし!!」
CHRISTINE大好きって。自分のことじゃないか、とZANINIが思ってると……
「では次、「I LOVE CHRISTINE」さんから」
「だからそれも同じだろ!?」
「では仕方が無いので、CHRISTINEさんから」
「開き直るなよ!?」
「以上、DOCTER STRANGERで御馴染みのENNIO ZANINIさんでした!」
「おおおいぃぃぃぃ!! いきなり終わりなのかよ!? 何にもまだ答えてないぞ!?
しかも何故最後にその名義を出す!?」

------------(フィクションです)------------

久々にPAMSYがメイン(?)の話を書きました。というか誰でも結果が同じで
個人的にはPAMSYというキャラクター性をあまり出せなかったな、と。
作品そのものは嫌いじゃないですけど。反省1、ですね。

……ミニコント如きで何を考えてるんだ、私(爆)。


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